OPRO X Server のリクエストを受け付けるゲートウェイ (CGI / サーブレット) に対し、Web ブラウザーからリクエストし、OPRO X Server で生成したドキュメントをサーバー側で印刷する方法について記述します。
事前に OPRO X Server のセットアップ・動作確認 の作業が完了している必要があります。
※ サーバー印刷機能は、Windowsプラットフォームでのみ動作します。
ご使用のライセンスが、サーバー印刷機能 (OIPS) が使用可能なものかどうかを確認して下さい。
OPRO X Server のシリアル番号を変更する場合は、ODCAW.xml の <SERIAL> 要素を書き換え、OPRO X Server を再起動してください。
プリンターに対して印刷可能な権限を持つアカウントで OPRO X Server を起動する必要があります。
特に、サービス起動している場合に、起動アカウントが「ローカルシステム」になっていると、ネットワークプリンターから出力できない場合があります。
通常、「ローカルシステム」に対して権限を与えるのは困難だと思われますので、このような場合は、サービスのプロパティ「ログオン」で、Administrator 等、権限のあるアカウントに変更してください。
サーバー印刷機能のための ODCAW.xml の設定 項目は、<OMPS> - <OIPS> 要素以下になります。必須項目は、以下の通りです。
OPRO X Server がドキュメントを生成するには、OPRO X Designer で設計したテンプレートファイル (.oxt) が必要となります。
ここでは、簡単なテンプレート(Labelを一つ配置しただけのもので構いません)を用意してください。
作成したテンプレート(.oxt)を、「IN_FILE ディレクトリーの作成」で作成したディレクトリーに配置してください。
例えば、OPRO X Serverを呼び出すインターフェイスとしてCGIを使用しており、URLが「http://127.0.0.1/scripts/odcaw2_cgi.exe」である場合、Template1.oxtから生成したドキュメントをサーバー印刷するためのリクエスト内容は、以下のようになります。
それぞれのパラメータに対する値は、以下のように指定してください。
パラメータ | 値 |
---|---|
DO | 「実行」を意味する「ex」を指定してください。 |
OP | 「サーバー印刷」を意味する「pr」を指定してください。 |
UN | ODCAW.xmlの、OIPS_INFOで設定したユーザー名を指定してください。ここでは「ADMIN」を指定しています。 |
PW | ODCAW.xmlの、OIPS_INFOで設定したパスワードを指定してください。ここでは「admin」を指定しています。 |
TS0 | ODCAW.xmlの、OIPS_INFOで設定したURLのnameを指定してください。ここでは「DEFAULT」を指定しています。 |
DN0_0 | デバイス名(プリンター名)を指定してください。 ※ 指定しない場合は、マシンで設定されている「通常使うプリンター」から出力します。 ※ OPRO X Server が使用可能なプリンター名のリストは、DO=pl&OP=pr&TS0=DEFAULT&ES=odds(TS0=DEFAULTの場合)というリクエストで取得できます。 |
TP | テンプレート名を指定してください。ここでは「Template1」を指定しています。 |
ES | 「実行サービス名」として「odds」を指定してください。 |
※ サーバー印刷のためのパラメータはこの他にもあります。詳しくは CGI / サーブレット パラメータリスト もしくは、OPRO X Designer のサンプル HTMLを参照してください。
上記のリクエストを実行すると、Web ブラウザーに以下のような画面が表示されます。