OPRO X Server を動作させるまでの簡易的な手順について記載します。
ここでは、以下の用語を使用します。
用語 | 意味 |
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[OXS_HOME] | OPRO X Server インストールディレクトリー |
OPRO X Server のインストールと設定には、管理者権限が必要です。
インストーラーは、製品 CD の OPRO X Server/Windows/install/ ディレクトリー以下、またはサポートページから取得することができます。インストーラーのファイル名は、「oxs****.exe」または「oxs****x64.exe」(****はバージョン番号)という形式になります。
OPRO X Server では、主に下記2つの用途でウェブ / アプリケーションサーバーを使用します。(ウェブ / アプリケーションサーバーの種類は特に問いません。)
※ CGI は、Windows プラットフォームのみに対応しています。
※ サーブレットを動作させる場合、Servlet 2.2以上をサポートしている必要があります。
OPRO X Serverは、ダウンロード、サーバー印刷、FAX等、様々な出力を行うことができますが、最も基本的な、ドキュメント(PDF等の帳票ファイル)のダウンロードを行う際の動きは、以下のようになります。
1. クライアントが、ドキュメント生成指示を、OXSのservlet/cgiへ、HTTPにてリクエストします。
2. OXSのservlet/cgiが、受信したリクエストを、OXS本体へソケットにて転送(デフォルトは6001)します。
3. OXS本体が、受信したリクエストに基づき、出力ディレクトリーにドキュメントを生成します。
4. OXS本体が、生成したドキュメントのURLを、OXSのservlet/cgiに返します。
5. OXSのservlet/cgiが、OXS本体から返されたドキュメントのURLを、HTTPリダイレクトレスポンスとして、クライアントに返します。
6,7. クライアントが、HTTPリダイレクトレスポンスに基づき、ドキュメントを取得します。
※ ウェブ / アプリケーションサーバーの設定方法につきましては、弊社製品サポートの対象外となります。予めご了承ください。
OPRO X Server インストーラーを実行し、ウィザードに従ってインストールを完了してください。
IN_FILE ディレクトリーは、OPRO X Designer で作成したテンプレートファイル(.oxt)を格納するためのディレクトリーです。
OPRO X Server が、ローカルパスとして認識できる場所に新規作成してください。
ODCAW.xml のデフォルトは、OPRO X Server インストールディレクトリーと同階層にある「Templates」です。
関連項目: IIS の設定例 > OUT_FILE ディレクトリーの作成
OUT_FILE ディレクトリーは、OPRO X Server が OPR、PDF 等のドキュメントを生成するためのディレクトリーです。
OUT_FILE ディレクトリーは、以下の条件を満たす場所に作成する必要があります。
[OXS_HOME]/webapps/odcaw2/ を、ディレクトリーごとウェブサーバーのルートディレクトリー配下にコピーしてください。
opr、oxr、ofd、odp といったフォーマットを使用する場合は、OUT_FILE ディレクトリーがあるウェブサーバーで、以下のような MIME タイプの設定を行ってください。
拡張子 | MIME タイプ |
---|---|
opr | application/x-opro-opr |
oxr | application/x-opro-oxr |
ofd | application/x-opro-ofd |
odp | application/x-opro-odp |
上記 OUT_FILE ディレクトリー配下にファイルを配置し、HTTP で参照できることを確認してください。
例えば、簡単なテキストファイルを配置し、ウェブブラウザで URL を指定します。
この時、「ページが見つかりません」「ページを表示できません」等のメッセージが表示された場合は、ウェブサーバーが起動しているか、ネットワークに問題はないか、ファイルが適切な場所に配置されているか、URL(ウェブサーバーのポート番号含む)に誤りはないかといったことをご確認ください。
※ ウェブサーバーのコンテンツを HTTP で参照できないという問題については、弊社製品サポートの対象外となります。予めご了承ください。
※ CGI のファイル(Windows 用は「odcaw2_cgi.exe」、Linux / UNIX 用は「odcaw2_cgi.cgi」)は、それぞれのプラットフォーム用のインストーラーでインストールした OPRO X Server の [OXS_HOME]/tools/cgi/ 以下にあります。ここでは、Windows 用 CGI を例に説明します。
# CGI Interface Program for OPRO X Server - Configuration File # OPRO X Server Settings ODCAW_HOST = 127.0.0.1 ODCAW_PORT = 6001 # If you need to keep log files put YES LOG_FILE = NO LOG_PATH = c:\inetpub\scripts\
ODCAW_HOST | OPRO X Server が動作するマシンの IP アドレス (OPRO X Serverと同一コンピューター上に CGI がある場合は、「127.0.0.1」としてください) |
ODCAW_PORT | OPRO X Server のポート番号 (ODCAW.xml の ODCAW/COMMON/PORT で設定されている番号) |
LOG_FILE | YES(ログファイルを出力する)または NO(ログファイルを出力しない)を指定 |
LOG_PATH | ログファイルの出力先 |
関連項目: Tomcat で OXS サーブレットを配備する手順例
# Servlet Interface Program for OPRO X Server - Configuration File # ODCAW_HOST: IP address or host name of OPRO X Server. # ODCAW_PORT: Port number of OPRO X Server: /ODCAW/COMMON/PORT in 'ODCAW.xml'. ODCAW_HOST=127.0.0.1 ODCAW_PORT=6001 # LOG_FILE: Set YES if you need to keep log files. # LOG_PATH: Two back-slashes are required in Windows platforms. LOG_FILE=NO LOG_PATH=C:\\log
ODCAW_HOST | OPRO X Server が動作するマシンの IP アドレス (OPRO X Serverと同一コンピューター上にサーブレットがある場合は、「127.0.0.1」としてください) |
ODCAW_PORT | OPRO X Server のポート番号 (ODCAW.xml の ODCAW/COMMON/PORT で設定されている番号) |
LOG_FILE | YES(ログファイルを出力する)または NO(ログファイルを出力しない)を指定 |
LOG_PATH | ログファイルの出力先(Windows では、ディレクトリーの区切り文字を「\\」としてください) |
ウェブブラウザから CGI またはサーブレットの URL にアクセスし、OXS-99998 がレスポンスされれば、正常に動作しています。
(OXS-99998 は、何もパラメータを渡さなかった場合のメッセージですので、この動きは正常です。)
※ CGI / サーブレットを動作させるためのアプリケーションサーバーの設定方法については、弊社製品サポートの対象外となります。予めご了承ください。
OPRO X Server の設定ファイル「ODCAW.xml」を、環境や用途に応じて編集します。
ここでは、OPRO X Server の基本的な機能(ドキュメントのダウンロード、OPRO X Designer からのプレビュー等)を使用するための設定例について、簡易的な手順を紹介します。
テキストエディタ等で [OXS_HOME]/conf/ODCAW.xml を開き、下記の赤い字の箇所を編集後、上書き保存してください。
※ 初期状態の ODCAW.xml は、ODCAW.xml.win として保存されています。
※ ディレクトリーの区切り文字は「/」としてください。
〜中略〜
〜中略〜
〜中略〜
〜中略〜
〜中略〜
〜中略〜
〜中略〜
OPRO X Designer で作成したテンプレート上で使用されているフォントが、OPRO X Server が稼働するコンピューターにインストールされていることを確認してください。
※ Windows の「リモート デスクトップ」を使用してフォントのインストールを行わないでください。過去に、OPRO X Server 起動ユーザーからフォントを参照できないという事例が報告されております。
コンソール起動、またはサービス起動いずれかの方法で OPRO X Server を起動します。
製品 CD にある serial.txt に記載されているシリアルキーに書き換える
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